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アルケミスト夢を旅した少年 パウロコエーリョ著

羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドへ旅に出た。錬金術師の導きと様々な出会いの中で少年は、人生の知恵を学んでゆく。この小説は、「人生とは」「幸せとは」などをテーマにしています。ストーリーから得られる教訓を5つのポイントに絞って書いてまいります。どうぞお付き合いください。


 

目次 5つのポイント

1つ目 どんな本か

2つ目 他人の人生を生きるな

3つ目 楽しむことを諦めた人たち

4つ目 人生は選択の連続だ

5つ目 旅の途中こそ幸せ

 

 では、さっそく

1つ目のポイント どんな本か

世界で最も読まれた本ベストテンの第5位に入っているというすごい小説なんです。ちなみに1位は聖書です。どんな内容かというと、羊飼いの少年サンチャゴは夢を追いかけ、旅に出て、さまざまな出会いの中で人生の知恵を学んでいくという物語です。自分の人生を探求する。これがこの本のテーマです。自分の夢や人生を探求して生きるのかそれとも、それを諦めて生きるのかということについて、主人公のサンチャゴ少年は物語の中で何度も選択を迫られることになるんです。

  

続いて

2つ目のポイント 他人の人生を生きるな

ほとんどの人は、世間の価値観で人生を決めています。自分の価値観ではなく、世間の価値観で人生を決めているんです。ストーリーの中で少年は、夢を追うことをせず、パン屋になった男を見て、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかを基準に生きてしまう。ということを知ります。これはつまり、世界をふらふら旅している羊飼いよりも、定住生活のパン屋の方が世間体がいいから、ほとんどの人が自分のやりたいことよりも、他人の目を気にしてパン屋になってしまうということです。

 

現代人のほとんどがサラリーマンになるのも同じことです。ほとんどの人が自分は何がやりたいか!ではなく、みんなにどう思われるかで生きているんです。例えば、必死に稼いで女子にモテて、セックスしたいと思っている若い男子は多いでしょう。でも、セックスがしたいなら大企業に入ったり、起業家になるよりもAV男優になるのが一番です。これが周りの目を気にせず自分のやりたいことで生きるということです。

 

他人の価値観に沿って生きることは、自分の人生を生きているとはいえません。みんなに変な奴だと思われるのは怖いから、他人の価値観で他人の人生を生きているんです。他人の価値観で生きていることは、他人の人生を生きていると言えるでしょう。嫌われる勇気がなく挑戦する勇気がないんです。自分の本当にやりたいことをしていると、大半の人には嫌われます。自分がやりたいことをしているとほとんどの人には、嫌われるんです。自由とは嫌われることです。自分だけのオリジナルの価値観を持ち、自分の人生を生きましょう。

  

続いて

3つ目のポイント 楽しむことを諦めた人たちが多い

少年は、自分の周りにいる自分の人生を探求することを諦めてしまった人たちの存在に気がつきます。つまり、人生をマックス楽しむことを諦めた人たちです。羊飼いの彼は、すっかり飼いならされて食べ物と水を与えてもらうことだけにしか興味を持っていない羊たちの姿に気がつきます。これは、何の目標も持たずに、ただ生きながらえるためだけに毎日同じ生活を繰り返しているタイプの人と同じです。目標は、ただ生き延びること!という人たちは、飼いならされた羊とあまり変わらないということです。この目標がただ生き延びること、というだけの人たちが多いんです。

 

また少年は、何十年もの間、生活の為に一生懸命に働いてき父親の中にも、今もまだ捨てきれていない夢があるのを見ます。僕たちも周囲の人をよく観察すると、みんな本当は理想の生活や夢を持っていることが分かります。理想は持っているのに、そこに向かおうとしないんです。本当は全員の胸の奥に理想はあるんです。しかし、そこに向かおうとする人は少ない。ほとんどの人は「自分の運命を実現することは不可能だ」と考えてしまうのです。しかし、実際に人は、自分が夢見ていることをいつでも実行できるんです。人は自分が夢見ていることをいつでも実行できることに気がついていないだけです。

 

最初から最高の人生を諦めてしまうのは、とても勿体ないことです。それに諦めた夢は、将来必ず自分を苦しめ続けます。人は何歳になっても諦めた夢を完全に忘れることはできません。将来、子どもができて一緒に遊んでいる時に、諦めた夢を思い出します。50歳になって、部長として毎日会社に出勤している時にも思い出します。孫に自分の人生を語っている時にも思い出します。そして死ぬ間際にチャレンジしなかったことを必ず思い出すんです。

 

もし、若い頃に抱いた夢があるのであれば、そして、それにチャレンジしなかったのであれば、死ぬマジはに必ず思い出します。自分が考えうる限りの最高の人生さえ目指していれば、たとえ実現できなかったとしても、道中ずっとワクワクドキドキできるものです。それが「生き切る!」という人生の充実感に変わります。最初から諦める人生を歩むのか!それとも理想を追い求める人生を歩むのか!をよく考えましょう。

 

 続いて

4つ目のポイント 人生は選択の連続である

少年は、旅の途中で何度も決断を迫られます。最初の決断の時、今まで慣れ親しんだものとこれから欲しいと思っているものとのどちらかを選択しなければなりませんでした。慣れ親しんだ羊たちを売って、夢を追う旅に出なければならなかったんです。僕たちの生活で言うと、親や友達、恋人を捨てて夢を追うということです。人生を変えるには、慣れ親しんだものとの決別が必要です。夢を追うには、身近なものとの決別が必要なんです。

 

大志を抱けば、失うものも大きいのです。大きいものを手に入れたいなら、大きいものを犠牲にしなければならないのです。なあなあの生活をしていれば、なあなあの人生にしかなりません。常に自分を縛っているのは自分だけです。夢に向かうために必要なことは、ただ夢に向かうと決断をする!ことだけです。夢に向かうという選択をすることは、いろいろなものを捨てるという選択をするのと同じことです。

 

「出来事に対する意味付け」で人生は大きく変わります。起こった出来事に対してどういう意味づけを自分がするか!で人生は変わるんです。少年は、旅の途中で泥棒にあい全財産を失ってしまったときに、自分のことを泥棒に遭った哀れな犠牲者と考えるか、それでも宝物を探し求める冒険者と考えるか!そのどちらかを選ばなくてはなりませんでした。これも自分で自分のことをどう考えるかという選択です。全財産を失ったとしても自分のことを宝物を探し求める冒険者!だと考えれば、出来事は宝物を見つけるまでの必要な試練!となるんです。状況は同じでもすべては考え方次第だということです。出来事に対して、どういう意味づけを与えるかで人生は変わります。

 

このように人生は、選択の連続なんです。例えば、朝起きて「今日も仕事かだるいな」と考えれば楽しい1日にはしないという選択をしています。「毎日日本で生活をする」という選択をしているということは、世界を自由に飛びまわれないという選択をしています。相手の言動にイラっとしてしまったならば。今日を一日中楽しく過ごすのはやめようという!選択をしているんです。逆に、今あるものに感謝して1日を始めたなら、1日中いい気分で過ごす!という選択をしているんです。そして、今日一日をいい気分で過ごすという決断をしているということは、幸せな人生を送るという決断をしていることです。

  

続いて

5つ目のポイント 旅の途中こそ幸せ

 目標に向かう途中こそが幸せなんです。夢に向かって歩き始めた瞬間、あなたの人生の勝利は決まります。

 

「夢を追求している時、心は決して傷つかない。それは追求の一瞬、一瞬が神との出会いであり、永遠の出会いだからだ。僕が真剣に自分の宝物を探している時、毎日が輝いている。本気で宝物を探している時には、僕はその途中でたくさんのものを発見した。挑戦する勇気がなかったら、決して発見することができなかったものだ。」

 

夢に向かって進んでいるときは一瞬一瞬がいい気分の連続なんです。心は決して傷つきません。よって、自分が夢に向かっているか、向かっていないかは、自分の感情に気を付ければわかる。目標を達成する事ではなく、本当はそれを求める過程にこそ「喜び」や「輝き」があるんです。達成することではなく目指すことが大切なんです。島田紳助さんも若手に対して「俺は若い頃に抱いていた夢をもう全て実現してしまった。金も地位も女もすべて手に入れてしまった。もう一度、夢を持つことを買えるくらいなら、いくらでも出す」と言っています。

 

夢があること、目標があることだけでとても幸せなことです。こんな生活ができたら夢のようだなという理想を持って、そこに向かっている瞬間が一番幸せだということです。つまり、目標に向かう途中の「今ここ」を思いっきり楽しまないともったいないということです。目標に向かっている瞬間が一番幸せなので、その途中の「今ここ」を思いっきり楽しむようにしましょう。

 

宝物を得ることばかりに気をとられていた人たちに対して、少年の師匠は、次のようにいます。「彼らは、ただ黄金だけを探している。彼らは宝物だけを求めていて、実際に運命を生きたいとは思っていない。」つまり、本当に大切なことは夢を叶えることではなく、過程を楽しみ、人生を楽しむことだということです。


 

 

今回のまとめです。

 ほとんどの人は、世間の価値観で人生を決める

ほとんどの人が何をやりたいか、ではなくどう思われるかで決めている

他人の価値観に沿って生きることは、自分の人生を生きているとはいえない

変な奴だと思われるのは怖いから、他人の価値観で他人の人生を生きている

やりたいことをしていると、大半の人には嫌われる

自由とは嫌われることだ

自分だけのオリジナルの価値観で自分の人生を生きる

楽しむことを諦めた人たちが多い

目標はただ生き伸びることという人たちは飼いならされた羊と変わらない

誰でも理想は持っているのに、そこに向かおうとしない

自分が夢見ていることは、本当はいつでも実行できる

最初から最高の人生を諦めるのはもったいない

諦めた夢は、将来必ず自分を苦しめに帰ってくる

諦めた夢は、死ぬ間際にも思い出す

最初から諦める人生を歩むのか、それとも理想を追い求める人生を歩むのか

人生を変えるには、慣れ親しんだものとの決別が必要

大きいものを手に入れたいなら、大きいものを犠牲にしなければならない

自分を縛っているのは自分だけ夢に向かう、という選択をすることはいろいろなものを捨てるという選択をすること

出来事に対して、どういう意味づけを与えるかで経験が決まる

人生は選択の連続だ

今日1日をいい気分で過ごすと決断することは幸せな人生を送ると決断することだ

夢に向かって歩き始めた瞬間、あなたの人生の勝利は決まる

夢を追求している時は、心は決して傷つかない

夢に向かっているときは、一瞬一瞬が神との出会いだ

チャレンジする人だけが、見捨てられる人生の宝物がある

目標を達成することではなく、目指すことが大切

理想に向かっている瞬間が、一番幸せ

目標に向かう途中の今ここを最も楽しむ

ゴールだけを求めていて、過程つまり人生を楽しんでいない人が多い

夢を叶えることより、過程を楽しむことが大事だ

 

今回は以上です。

幸せな人生を送るため!死ぬときに後悔しないため!にすべきことが学べましたね。

ありがとうございました。

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